旅の始まりは雨の降る夜に

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「話がそれてしまいましたね。さて、こうやって他のプレイヤーと殺し合いになり、負けた場合…つまり、死んだ場合ですが…」 祐「まさか…永遠にこの世界から出れないのか?」 「最終的にはそうなります。ですが、それぞれのプレイヤーにはコンティニューの権利が与えられています。」 祐「コンティニュー…ってのは…?」 「他のプレイヤーとの戦闘などで死んだ場合、生き返る事が可能です。」 祐「マジで!?」 「ですが、生き返る際にそのプレイヤーの大切な記憶を代償として頂きます。」 祐「大切な…記憶?」 「はい。その大切な記憶の数だけ生き返る事が出来ますが…まぁ、それはその時にでも説明しましょう。」 祐「あ、あぁ。」 「それでは説明はこれでおしまいです。何かあれば、またこの様な形で連絡を取らせて頂きます。」 祐「あぁ、サンキュー。」 「ちなみにこの森は非戦闘地域なので、武器などの性能を確かめると良いでしょう。それでは幸運を。」 そうしてNEOの交信は途切れた。 祐「さて…とりあえずどうすりゃいいんだ?」 実際、祐はまだ現状が飲み込めていなかった。
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