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あ。やっと目が慣れてきた…。
葉「おい。早く来い」
声がする方を見てみると、科学室の奥にあるドアの前で先輩が呼んでいた。
移動するの早っ!
私は小走りに先輩の所に行く。
よく見ると、ドアには立ち入り禁止と大きく書いてあった。
先輩が普通にそのドアを開ける。
流依「キャー!」
ドアを開けてすぐに目に入ったのは……ガイコツと人体模型。
葉「うるせぇよ」
迷惑そうに耳をふさぐ先輩。
流依「だって…」
ドア開けた瞬間、こんなのが並んでこっち見てたら誰だって怖いでしょ?!!
葉「だってじゃない。これから毎日ここ通るんだからな」
毎日なんてムリー!
そんな私を見て、先輩はニヤリと笑っていた。
人体模型達の奥にあった階段をのぼると、目の前にはまたドア。
今度は何が出てくるの?!
恐る恐る、先輩が開けたドアの向こうを見る。
「「ようこそ!早川学園生徒会へ」」
流依「…へ?」
ドアのむこうで待っていたのは、人体模型なんかじゃなくて、ニコニコした人達。
…生徒会?!それじゃぁもしかしなくても、ここが生徒会室?
「やっぱりまた会えたね、流依ちゃん」
声のした方を見てみると、
流依「生徒会長!」
榛「やだなぁ、榛でいいよ」
優しく笑いながらそう言った。
生徒会長…じゃなかった!榛先輩がいるって事は、ホントに生徒会室なんだぁ。
私はそう思って、生徒会室を見回した。
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