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流依「ふー。さっぱり」
ゆっくりお風呂に入って、濡れた髪をそのままに部屋に戻った。
なんか葉先輩の事もなにもかも、全部流れてったかんじ(爽)
私は、タンクトップ・短パンで首にタオルをかけ、寝転がって雑誌を読んでいた。
【葉サイド】
俺は特にやることもなく、自分の部屋で横になっていた。
…ひまだ。
最近毎日こんなだ。いつもなら流依をカラカイに行くんだけどな。
そんな事を考えていると、隣の部屋のドアが閉まる音がした。
俺の部屋の隣には、流依の部屋しかない。
帰ってきたのか?
…それとも今日は流依の部屋で集まるのか?
考えても分からないため、部屋を覗きに行くことにした。
【流依サイド】
カラカラ…
雑誌を読んでいたら、聞こえた音。
…これってまさか窓が開いた音…?(汗)
もちろん、なんの言葉もなしに窓から入ってくる人なんて1人しかいない。
起き上がろうとした時にはもう遅かった。
葉「よお。久しぶりだな」
うつ伏せに寝ていた私の腰の辺りが、突然重くなった。
…重い…ていうか、…い、痛い(泣)
流依「お・重い…」
半分死にそうな声で訴えると、少し軽くなった。
それでも腰にある重みは消えない。
流依「ちょっと退いてよ!」
うつ伏せのため、振り返る事ができないまま、口調を強くして言った。
葉「お前、今日は他の奴等の部屋いかねえの?」
今日はって事は、一応毎日私の部屋を見に来てたのかな?
ただの私の勘違い?
流依「今日はやめたの」
葉「なんで?俺に会いたくなったのか?」
/////
そんな理由じゃないのに、顔が赤くなる…//
いつもなら「うぬぼれないで!」って怒るところなのに…。
葉「…まあいいや。なあ、お前俺の事避けてただろ?」
相変わらず表情がつかめない声のトーン。
流依「ち、ちが、あれはみんなが勝手…に…」
…だめだ。
こんな言い方したら、私を守ってくれてたみんなが悪者になっちゃう!
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