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葉「まぁ冗談はこのくらいにして、行くぞ」
流依「はい?!!どっからが冗談ですか?!」
葉「・・・・・」
…また無視ですか。学年でベリってのも冗談であってください!
私がそんな事を祈っている間に、先輩は科学室のドアを開いた。
流依「…あれ?」
科学室は真っ暗で、裏生徒会の人どころか、なにも見えない。
流依「…教室間違えたんですか?」
葉「お前じゃあるまいし。んな訳ねぇだろ」
お前じゃあるまいしってのが余計!
流依「…じゃぁなんで誰もいないんですか」
ちょっとムカついたから、そっぽを向きながら聞いてみた。
葉「なに?怒ったのかよ」
そう言って顔を近付けてくる先輩。
近い近い近い///
葉「ぷっ(笑)タコみてぇ」
流依「なっ///」
誰のせいだと思ってるの?!///
てか軽くキャラ変わった?!
流依「とっとにかく退いてください!」
葉「なんでだよ」
近いからに決まってんでしょ?!
息かかりそうだし!//
聞く耳もたない先輩から逃げようと、後ずさるけどすぐに追い詰められてしまう。
流依「ちょ!も-いい加減どけ-!///」
も-ほんと無理///
顔から火が出そうなくらい恥ずかしい!
葉「…あははっ(笑)どけ-って。やっぱおもしれぇ」
いきなり笑い出して、離れた先輩を見ながら、とりあえずは胸を撫で下ろす。
そんなに笑わなくても…。
眉間にシワを寄せて笑う先輩は、いつもの恐い顔と違ってかわいく見えた。
ドキドキ
…まただ。今日はなんか心臓がうるさい。
葉「…ふぅ。んじゃみんなの所に行きますか」
笑い終わって、満足したように息をはくと、そう言って科学室の電気を着けた。
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