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そして始まった。
新しい席での1ヵ月。
「おはよう。」
「ばいばい。」
刻のこと、根っから否定するあたしだったけどね、その頃からだった。
刻に対する考えが変わっていくのに気付いたの。
ほかのだれよりも、あいさつしてくれた。
あたしが暇そうにしてるとき、話し掛けて笑わせてくれた。
刻が好きな18禁のエロサイト。
刻の携帯で一緒に見て笑ったりした。
そして何より優しかった。
気が付けばあたしは、なんの躊躇もなく刻と話すようになっていた。
外見とは裏腹に、刻は優しくておもしろくて、あたしと話があった。
サキと離れていても、刻が隣に居るから、毎日が楽しく過ごしてたよ。
あたしが刻と仲良くしてるのをいろんな人が見て、あたし自体を批判されたこともある。
だけど、そんなことも自然と気にならなくなった。
楽しい、優しい。
そんな感情があたしの頭の中を支配してたんだ。
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