プロローグ

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――――フィーン―― PCの機械音だけが部屋に響く 『ソレ』が終わってしばらく経つと言うのに アタシは画面から目を離せずにいた 不意に生唾ゴクリとした その僅かに発した自分の音で、ようやく我にかえる ぶぅうわっっっ うわっ鳥肌! 鳥肌きた 爪先から頭のてっぺんまで、ずぞぞぞわわわわ~~~~って 例える? 例えるなら……あ、あれ! 一人前になる為に港の見える街で宅急便を始める魔女の女の子の記念すべき初めての配達依頼である猫のぬいぐるみ、を紛失した事により捜索中における代役を勤める黒猫が配達先ででっかい犬にベロリン舐めあげられた、時に、 ずぞぞぞわわわわ~~~~~ ……わかりにくいよね と、とにかく 激しく全身を鳥肌が駆け巡った そして 心拍数が急に全力をあげ始めた ドクン ドクン
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