ある日の出来事

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「蘭!君はいつみても綺麗だね。俺、君が好きだよ」 タンポポは蘭に自分の思いを告白した 「え?あなたは花は花でも、草花じゃない!あたしは温室育ちの胡蝶蘭よ!あなたと私は住む世界が違うの!」 「…」 「気持ちは嬉しい。でも、タンポポと蘭ではつり合わない。私には同じ蘭の花じゃなきゃいけないのよ!」 今まで蘭はタンポポを意識した事は無かった 本当は嬉しかった でも見た目でタンポポを見下していた ちやほやされている蘭と、草花のタンポポ 住む世界は違う… 自分で言った言葉が胸を締め付ける… だが、その日以来 蘭とタンポポは会話をしなくなった 「蘭は俺にはふさわしくない。すぐそばにいるのに遠い…」 「タンポポはもう、私とはお話してくれないのかしら…」 お互いの気持ちがすれ違う 本当は、お互い好きなのに、素直にはなれなかった
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