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父は、私が3歳の頃に、心臓麻痺で亡くなりました。それは弟が生まれて、3日目の出来事でした。
母はその日から、女手一つで、5人の子供を育てる事となりました。
私が幼心に覚えているのは…
家の前には沢山の人が居て、お坊さんがお経を唱え、その前には、父が布団の上に寝かされていました。
そして母は…
母は泣いていました。
私は、この時父の死を全く理解出来てはいませんでした。
ただ、そんな光景を不思議な気持ちで見つめていた事を覚えています。
唯一、私が覚えている父の眠っている姿となりました。
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