1225人が本棚に入れています
本棚に追加
ベンチに座り、平沢を待つ。
渋谷「……よかったな…。あいつと付き合えて……」
まあり「……うん…。渋谷くんのおかげかな……」
あ~ぁ…、顔赤くして……。
俺のおかげか……。
……違う……。俺は………
渋谷「……別に…。…俺は……。あんたが………」
言いかけた瞬間、俺の視界に平沢の姿が見えた。
遠くだが、平沢は俺を睨みつけるように見ていた。
俺が平沢に気づいた瞬間、平沢の顔はいつもの顔に戻り、俺達の方へ向かってきた。
景「まあり~!」
あの人は平沢に気づくが、俺の言葉が気になっている様子。
まあり「渋谷く…ん…?」
渋谷「……よかったな、平沢来て。」
俺は、その場から立ち去った。
俺は……何て言おうとした……?
あの人が……ただ……気になるだけ……。
ただ……それだけ……。
スライダープールの列から、橘の姿を探す。
時間が経っていたから、橘は前の方にいた。
渋谷「………すまん…。待たせた…」
美鈴「もう~!何してたの~?変な人に声かけられるし;」
ほんと何してんだろ………。
あの人は、助けてくれる人がいるってのに……。
.
最初のコメントを投稿しよう!