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まあり「景くん、私嬉しいよ?前まで、一人だったから誰も助けてくれなかったし。でも、今は景くんや美鈴に渋谷くんもいる。」
景「当たり前だろ?まあり、今日はもう帰ろう?」
まあり「でも…」
まありは美鈴達に視線を送る。
美鈴「うん!今日は帰りなよ!私の事は気にしないで☆」
きっと、美鈴は自分を攻めている。少し元気がない美鈴をまありは心配した。
景「渋谷、俺帰るから先生に言っておいて」
渋谷「……あぁ」
まあり「えっ?景くんも帰るの?私、一人で帰れるよ?」
すると三人はまありをジッと見てきた。
まあり「えっ?えっ?」
景「まありを一人にしたら余計に心配だろ?ほら!行くよ」
景がまありの鞄を持ち、反対の手でまありの手を軽く引っ張った。
そして教室を出ていく。
まあり「えっ?景くん?…あっ!美鈴、渋谷くん!また明日ね」
美鈴「うん!またね」
景とまありは電車に乗り、アパートに向かった。
あれから景は何も話さない。
何か考え込んでいるように、口をへの字にしている景。
アパートの前に着き、やっと景は話し出した。
景「まだ、髪の毛濡れてるから乾かして!じゃ…」
たった一言だけ言って景はまありに背を向けた。
まあり「景くん…!よかったら…入って?」
まありの母親は仕事だし、こんな早い時間だった為アパートに誘っていた。
景「いいの?」
まあり「うん…。」
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