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景がまありの側まで来て、しゃがみこんだ。
景「行こ!まあり」
手を差し伸べてくれた。
まありが手を出そうとした瞬間。
女子A「……何よ…。私の事馬鹿にして……。景くん……、私の事見てよ……」
Aは制服の中に持っていたハサミを握りしめていた。
そのAの様子を見て、BやCも真っ青になる。
まあり「やめて……!」
Aがハサミを景に向けて振りかざした。
ポタポタ
真っ赤な血が床に落ちる。
まありはハサミを握りしめていた。
血はまありのものだった。
景「まあり…!」
Aも血を見て驚きを隠せない。
女子A「あっ……あぁ…」
まあり「もう…こんな事しないで…。あなたが辛くなるだけだよ…」
ハサミが床に落ちた。
女子A「………」
景「まあり!」
景が制服のポケットからハンカチを取り出し、まありの手に巻きつけた。
景がまありの体を支えて立ち上がらせた。
そして、Aに言った。
景「俺はもう変わったんだ…。まありが俺を変えてくれた。他じゃダメなんだ」
景はまありを抱き、倉庫から出て行った。
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