第26話

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保健室 まありは手の怪我を診てもらっていた。 隣には心配そうに景が見守っていた。 保先「傷はそんなに深くないから大丈夫よ!」 保健の先生が包帯を巻ながら淡々と喋った。 景「よかった~;もう、頼むから無茶しないでくれよ;」 まあり「うん……。」 ガラガラ 美鈴と渋谷が保健室に入ってきた。 美鈴「まあり!大丈夫?」 まあり「美鈴!何でここにいるの知ってるの?」 景「俺が知らせたんだよ!渋谷達も心配してたから」 と携帯をまありに見せる。 美鈴「まあり、急にどっかに行ってしまうから……心配したでしょ?」 まあり「ごめんなさい……」 保先「もう、いいわよ!さっ!授業に戻りなさいよ?あんた達!」 保健の先生に促され、四人は保健室から出た。 このまま授業を受ける四人ではない。場所は図書室に移動した。 図書室に入り、最初に口を開いたのは渋谷だった。 渋谷「……で、傷の具合は?」 まありの手に大袈裟に巻かれている包帯に目をやる。 まあり「大丈夫!深くないから」 すると隣にいた景がまありに抱きついた。 景「また……まありに傷作ってしまった……。俺は何されても平気なのに…。」 まあり「景くん…。私は…守りたかったの…。大切な景くんや美鈴を……」 美鈴「まあり……」 美鈴の目に涙が溢れる。
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