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保健室
まありは手の怪我を診てもらっていた。
隣には心配そうに景が見守っていた。
保先「傷はそんなに深くないから大丈夫よ!」
保健の先生が包帯を巻ながら淡々と喋った。
景「よかった~;もう、頼むから無茶しないでくれよ;」
まあり「うん……。」
ガラガラ
美鈴と渋谷が保健室に入ってきた。
美鈴「まあり!大丈夫?」
まあり「美鈴!何でここにいるの知ってるの?」
景「俺が知らせたんだよ!渋谷達も心配してたから」
と携帯をまありに見せる。
美鈴「まあり、急にどっかに行ってしまうから……心配したでしょ?」
まあり「ごめんなさい……」
保先「もう、いいわよ!さっ!授業に戻りなさいよ?あんた達!」
保健の先生に促され、四人は保健室から出た。
このまま授業を受ける四人ではない。場所は図書室に移動した。
図書室に入り、最初に口を開いたのは渋谷だった。
渋谷「……で、傷の具合は?」
まありの手に大袈裟に巻かれている包帯に目をやる。
まあり「大丈夫!深くないから」
すると隣にいた景がまありに抱きついた。
景「また……まありに傷作ってしまった……。俺は何されても平気なのに…。」
まあり「景くん…。私は…守りたかったの…。大切な景くんや美鈴を……」
美鈴「まあり……」
美鈴の目に涙が溢れる。
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