第26話

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まあり「前の私だったら……また、ここに戻っていたかもしれない…。でも、私には景くんや美鈴に渋谷くんがいる…。変われたんだよ!みんなのおかげだから!…ありがとう」 美鈴が泣き出した。 美鈴「まあり~」 すると、ずっと抱きついていた景が喋りだした。 景「渋谷も…って、まあり!こいつは何もしてないぜ?」 渋谷「……俺は影で大活躍してたんだよ!」 景「何~?お前、俺に隠れてまありに手を出したのか?」 何か…売り言葉に買い言葉状態なんですけど……; 渋谷「馬鹿か?俺には美鈴がいるから!」 と渋谷が美鈴を抱き寄せた。 いつも大人しい渋谷が大胆な発言をして、景もまありもびっくりする。 抱き寄せられた美鈴でさえ、涙が止まって顔が真っ赤になる。 美鈴「輔…////」 まありはそんな二人を見て、嬉しそうに笑っていた。 授業が終わり、まありと景は一緒に帰っていた。 手が怪我をしたから、景が鞄を持ってくれている。 景「これで、虐めがなくなるだろうな!」 帰りもまありの靴にも美鈴の靴にも細工はされていなかった。 まあり「うん!」 景がまありの手を取り、包帯に口つけた。 景「怪我させて、ごめんな。俺、責任とるから…」 まあり「えっ……??」 責任って……結婚って事? 景「俺、まありと結婚したい。今すぐじゃなくて…。俺が大人になったら迎えに行くよ!」 まあり「景くん…///」 そこまで考えてくれてるなんて……思いもよらなかった。 まありは嬉しくて、気持ちがポカポカと穏やかになった。 .
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