第27話

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振り返ると、知らない男が何人かいた。 美鈴も男に口を塞がれている。 男「静かにしろ!可愛がってやるから、殺されたくなかったら大人しくしろ!」 怖い……! まありは大人しくした。 男達はまありと美鈴を、薄暗い道を歩かせた。 駅とは反対の細い道を歩く。 美鈴……。 柔道習ってたって言ってたけど…、相手は男で数えると五人はいる…。美鈴じゃ無理だ…。 男達はきっと…私達を……! 美鈴にそんなめにあわせたくない! 大事にしてるって…、渋谷くんの為にって言ってた……。 男達が道を曲がった瞬間、まありは思いっきり美鈴に体当たりした。 美鈴「きゃ…!」 その弾みで、美鈴が男達の列からはみ出した。 まあり「美鈴!早く逃げて!!」 まありの声に美鈴は走り出した。 美鈴「まあり!助けにくるから!」 男「待て!」 美鈴の後を男一人追いかけた。 男一人なら美鈴は何とかできるだろう…。 バシン!! 思いっきり頬を殴られた。その拍子にメガネが落ちた。 男「何、勝手な事してんだ?」 パキッとメガネを踏まれ無惨な形になってしまった。 男達に連れてこられたのは、古臭い倉庫だった。 ドサッ まありは男に押され、倒れこんだ。 男「おい!始めるぞ。まず誰からヤルか?」 今から何が起きるのか、考えただけで気を失いそうだ。
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