第27話

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涙もいつの間にか止まっていて、泣く事さえできない…。 絶望的になっていた。 男「おい!帰るぞ。」 アァ…。 ヤット終ワッタ……。 男達が服を直して帰って行こうとしているのを、まありはボーと眺めていた。 男達が倉庫の扉の前に来た時、扉が開いた。 ガラガラ 現れたのは景だった。 ボロボロのまありを見て、景がぶち切れた。 景「…お前ら……!」 今までに見た事のない顔で、男達に殴り込んだ。 景は一人だというのに、男達を殺す勢いで殴った。 後ろから渋谷と美鈴が入ってきて、景は渋谷に押さえ込まれた。 渋谷「平沢!もう、よせって…」 渋谷達と共に警察の人が入ってきた。 美鈴「まあり!!」 美鈴がまありの側にやって来た。 焦点が合わず、まありの目は虚ろだった。 美鈴が自分の制服をまありにかけた。 美鈴「まあり…!ごめん…!ごめん…!遅くなってごめんね……」 美鈴はボロボロ泣きながら、まありをギュッと抱きしめた。 男達は警察に捕まり、渋谷が対応していた。 景がまありの近くに来る。 景「まあり……」 まありは美鈴の腕の中にいた。 景が手を伸ばし、まありに触れようとした。 まあり「…ゃ……いや……!!」
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