第27話

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美鈴「……平沢…、今は触らない方がいいよ……」 景はまありに触れる事を拒否され、その場に立ち尽くしていた。 警察と話をしていた渋谷がまあり達の側までやって来た。 渋谷「………」 何も言わなくても渋谷にはわかった。 景の様子やまありの姿を見れば…。 渋谷「……美鈴、これ掛けてあげて…」 渋谷が着ていた制服の上着を美鈴に渡した。 まありの制服は引きちぎられて、肌が露わになっていた。 美鈴は上着を受け取るとまありに掛けた。 未だに立ち尽くしている景に渋谷が話した。 渋谷「……今日は俺と美鈴で送るから…。多分、俺も拒否されると思う。美鈴がいれば少し大丈夫だと思うから…」 ポンポンと景の肩を軽く叩いた。 景「……あぁ……」 美鈴「輔!タクシー来たみたい……」 渋谷が警察の人と話が終わった後、すぐにタクシーを呼んでいた。 美鈴がまありを抱きかかえる。 景は連れて行かれるまありの姿をじっと見ていた。 まあり……。 ごめん……。ごめん……。 何もしてあげれなくて……。
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