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美鈴「……平沢…、今は触らない方がいいよ……」
景はまありに触れる事を拒否され、その場に立ち尽くしていた。
警察と話をしていた渋谷がまあり達の側までやって来た。
渋谷「………」
何も言わなくても渋谷にはわかった。
景の様子やまありの姿を見れば…。
渋谷「……美鈴、これ掛けてあげて…」
渋谷が着ていた制服の上着を美鈴に渡した。
まありの制服は引きちぎられて、肌が露わになっていた。
美鈴は上着を受け取るとまありに掛けた。
未だに立ち尽くしている景に渋谷が話した。
渋谷「……今日は俺と美鈴で送るから…。多分、俺も拒否されると思う。美鈴がいれば少し大丈夫だと思うから…」
ポンポンと景の肩を軽く叩いた。
景「……あぁ……」
美鈴「輔!タクシー来たみたい……」
渋谷が警察の人と話が終わった後、すぐにタクシーを呼んでいた。
美鈴がまありを抱きかかえる。
景は連れて行かれるまありの姿をじっと見ていた。
まあり……。
ごめん……。ごめん……。
何もしてあげれなくて……。
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