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その頃渋谷は。
街中を歩いていた。
キョロキョロと辺りを見回しながら。
渋谷「ちっ…どこに居るんだよ…」
イライラする。
用もないのに、女は話しかけてくるし。
ホストの勧誘はされるし、夜の街に渋谷はウンザリしてきた。
歩き出してどれぐらい経っただろうか。
渋谷は少し疲れ、足を止めた。
自動販売機でジュースを買い、一気に飲み干した。
渋谷が諦めて帰ろうとした瞬間。
あいつが向こうから現れた。
ずっと探してたあいつが。
渋谷「……何やってんの?……平沢」
景「……渋谷……」
景は一瞬驚いたが、渋谷から視線を外し歩き出した。
渋谷「どこ行くんだ…?学校にも来ないで…。」
景「……お前には関係ない……」
渋谷が景の肩にポンッと手を置いた。
景が振り向き、手を振り払おうとした。
バキッ!!!
景は渋谷に殴られた。
景「…!いって…」
渋谷「何、被害者みたいな顔してんの?誰が被害者だよ?あの人じゃないのか?」
景「………」
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