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渋谷は景の胸倉を掴み、立ち上がらせる。
渋谷「こんな時に一緒に居てやんなくていいのか?ちょっと拒絶されたぐらいで何だよ!……もともとはお前が女にだらしなかったのが悪いんじゃないのか?」
景「………」
渋谷「……あの人と本気で付き合う覚悟なら、まず自分の足元固めてからにしろ……」
渋谷は言うだけ言うと手を放し、去って行った。
その後ろ姿を景は黙って見ていた。
景「………」
何やってんだ…。俺…。
渋谷に言われてわかるなんて……。
そうだよな…。
あの日、まありを抱いた日に決めたんだ…。
あの手を離さないと……。
景は徐に携帯を取り出し電話をかけた。
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