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「……ひっく……ぐずっ……」
まありは美鈴に抱きしめられ、その胸で泣いていた。
そっと目を開けば、心配そうな悲しい顔で私を見つめている親友がいる。
美鈴も少し痩せたように見える。
まありは美鈴の手をギュッと握りしめた。
美鈴「……まあり…?」
まあり「美鈴……、ありがとう……。私、美鈴がいるから頑張るよ……」
美鈴「まあり……!」
ギュッと抱きしめられる。
悲しい時に肩をかしてくれて、楽しい時は一緒に笑い、いつも美鈴に助けられていた。
景くんだって……。
いつも側にいてくれて、何も話さなくたって楽しかった。
信じれなくなった時だって、私に向き合ってくれた。
逆だったら?
美鈴からして私ってどんな親友?
いつも助けないと心配な親友?
そんなの嫌だ。
私も美鈴と対等になりたい。
景くんにだって、突き放してしまったのなら、また向き合えばいい……。
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