第28話

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「……ひっく……ぐずっ……」 まありは美鈴に抱きしめられ、その胸で泣いていた。 そっと目を開けば、心配そうな悲しい顔で私を見つめている親友がいる。 美鈴も少し痩せたように見える。 まありは美鈴の手をギュッと握りしめた。 美鈴「……まあり…?」 まあり「美鈴……、ありがとう……。私、美鈴がいるから頑張るよ……」 美鈴「まあり……!」 ギュッと抱きしめられる。 悲しい時に肩をかしてくれて、楽しい時は一緒に笑い、いつも美鈴に助けられていた。 景くんだって……。 いつも側にいてくれて、何も話さなくたって楽しかった。 信じれなくなった時だって、私に向き合ってくれた。 逆だったら? 美鈴からして私ってどんな親友? いつも助けないと心配な親友? そんなの嫌だ。 私も美鈴と対等になりたい。 景くんにだって、突き放してしまったのなら、また向き合えばいい……。 .
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