第28話

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翌日 景は久しぶりに学校に来ていた。 教室にも行かず、ある場所に向かっていた。 着いたのはAの溜まり場の体育館倉庫。 ガラガラ 中に入り、Aが一人でいた。 A「景くん…。遅い……」 景に近づき首に手を回すA。 景「……こういう事しに来たんじゃない……」 Aの手を振り解く。 A「……景くん……。……何よ…。あんな汚い女…やめなさいよ……」 景「……まありは汚くない…。なぁ…。俺達別れたんだ…。もう関わらないでほしい」 A「……許さない……。付き合ってた時、景くんは私の事なんて見ていなかった!私の事、コケにして…!」 涙をボロボロ流し、化粧が崩れながらAは泣き出した。 景はAが本気で自分が好きだった事に気づいた。 景「……ほんとに、ごめん…!」 景がAの前で土下座する。 景「……殴るなり、蹴るなり何してもいい。許してほしい…!」 いきなりの景の行動に驚きを隠せない。 A「……景くん……。なんでよ……」 バシン!バシン! Aは泣きながら景を殴りだした。 景はビクともしないで受け止めている。 A「……なんで……」 終いにAの手は動きが止まる。 景はそっとAを抱きしめた。 景「……ごめん…!俺、あの日からまありが好きだったんだ……。ちゃんと付き合えなくてごめん…。好きになれなくてごめんな……」 A「……ばか……」 Aはしばらく景の腕の中で泣き続けた。 .
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