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ごめんごめん、なんて軽く謝ってから、私は彼女の方へと改めて向き直る。
「もう! 貴女は動きが急すぎるんですよ!」
腰くらいまでの長さをした、それはもう見事なまでのブロンドヘアー。
枝毛なんて言葉とは無縁なのではないだろうか。
ちくしょう。
引っこ抜いてやろうか!
「大体ですね~! 目的地だって曖昧すぎるんですよ!」
子供にも負けず劣らず。
くりっくりな大きな目。
弱冠、たれ気味なのがまた可愛さを引き立ててる。
吊り目の辛さをしらねぇんだろうな。
“お前は一体、世の中の何に対して不満があるんだよ?”
なんて事を好きだった男から言われる辛さをしらねぇんだろうな。
ちくしょう。
くり抜いてやろうか!
「ちょっと!? 聞いてます!?」
あーあー、怒る声もまた可愛いじゃねえか。
なんて言うの?
激萌え?
「ふりゃーー!!」
……また怒った。
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