第2章

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駿哉「てかさー…本当にあん時のお前じゃないのか?」 刹那「あん時って?」 結貴「工場の奴でしょ」 ああ…どうしよ 刹那「実は…あれ、あた」 駿哉「まあ…もしそうだったら仲間とか怖くてなれないよな(笑)」 ……………え? 結貴「あはは、たしかに」 なんというか、絶望 信じていいんじゃないの? もう…よくわかんない 駿哉「お前じゃなくて良かっ」 結貴「ちょっ!!何で泣くの?」 あれ…いつの間に泣いたんだろ 自然に出てきちゃったよ なにショック受けてんだよ 別にこいつ等に嫌われたって あたしに何も害ないじゃん なのに…何で泣いてるんだ? 蘭「…刹那」 同情みたいな目で見るなよ 刹那「何でもない」 別に…もうどうでもいいから 駿哉「何でもなくないだろ」 ああ…もううるさいんだけど 結貴「何で泣いちゃったの?」 あたしだってわかんないよ 清隆「もしかして…お前」 刹那「何でもねえって言ってんだろ?…もう1人で帰る」 虚しさと、悔しさと、悲しさ いろんな感情が混ざり合って 自分の気持ちが整理出来ない あたし…どうしたんだろう こいつ等に嫌われたくないのか いや、別にっていうか 嫌われた方が楽なはずなのに 刹那「ああっ!!意味わかんねえ」 夜道にあたしの声が響いた
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