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僕は「…………あっ」という顔をしたのだろう
パックは僕が納得した事に気付いたのか話を続けた
「まぁ天使に限っては当てはまらないがな……本人は神のためだと思ってるのだろう、天使とは融通が利かない盲目的な石頭の集まりだしな……だが、勧善懲悪などガキの絵本の世界にしかない……覚えておけ」
白猫はカーテンに飽き
水を飲んで僕の足に擦り寄ってきてる
「とにかく……裏に誰かいるのだろう……能天使を誑かすか騙した奴が」
僕はきっと話に着いていけてないのだろうけど時折頷き白猫の喉を撫でたりした
「我々ゲイボルグがすぐにターゲットを捕捉した……らしいが……捕らえようとしたがそこは神の力を体現した能天使、天使九階級第6位だ……正面からでは勝ち目などない、実行班を待てば良かったものを……」
やれやれと
立ち上がり窓を閉め
カーテンをキッチリ閉めるパック
「実行班は現場には居なかった……誰か現場に頭の足りない指揮官がいたのだろうな……トロール3体で能天使を押さえ付けようとしたらしい」
少しバカにしたような笑いはもしかしたらパックの癖なのかもしれない
「そこまでなら笑い話だ……意外な展開はここからだな……トロールは能天使の羽を引きちぎり重力の井戸に4人揃って落ちやがった」
今は笑ってはいない
眉間にシワを寄せてるという奴のようだ
だんだんパックの表情は理解出来るようにはなったけど話の方はさっぱり
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