憂欝な人達と不穏な動き

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「ヴィヴィアンさんが大勝ちしたんだって」 笑いながら言うと パックも笑う 「ハハ‥‥しょうがない奴だな、ホントに」 後ろから声がかかる 「誰がしょうがないってぇ?」 「なんでも……馬車は?」 「デカい奴を1台頼んだっスよ」 涼しい風が吹く 今日も雲が早いな 遠くから雲が形を変えながら迫ってくる セタンタとアイシャムも出てきた 外灯の下でみんなでどこに行くか話してる 雲が月を覆ってしまい 月のあったとこの雲だけ白く 月の白いシルエットが浮かぶ いつの間にか馬車がきた 結局決まらず 「いつものとこでいいスよ」 しかしこいつはどこ行くにも槍もってんな 今は天井に結わえつけてるけど 20分くらいして着いた 魔王の店だ いい匂い さすが魔王 やるな ガラガラと戸を引きみんなで 「こんばんわぁ!」 「あっ、みなさん!待ってましたよぉ!」 相変わらず元気なリャナンシーさん 「緑君、元気だった?」 「はい、なんとか生きてます」 「あれ?緑と知り合い?」 アイシャムが聞いた ヴィヴィアンさんが 「知り合いどころかラヴラヴよ」 ニヤリ ウに濁点はやめてほしい 「やっ!‥‥そんなんじゃないのよっ!アイシャム……」 メニューをパタパタしてる
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