セクシーな唇と人生の決断

2/7
前へ
/395ページ
次へ
…………まだ 寝かせてくれよ ……頼む‥よ……… 顔を何かが ペチペチ叩いてる…… 薄目を開けると 白猫がすぐ顔の近くにいる どうやら こいつに起こされてるらしい 近ごろ急に猫の知り合いが増えたな…… 「なんだよ……もう少し寝かせてよ……」 僕の意識はまた深いところに引きずら ……………れっ!!! ズドンッ!!! 「さっさと起きろ!」 「ぐぅっ……!!」 ……??? こ、呼吸がっ!!! 大打撃があったお腹を押さえながら声の主を見た 一回転して着地したとこだ 「な!!なにしやがる!!クソ猫ぉ!!!」 「白猫が呼んでるだろうが……連絡がきたようだ」 パックは机に置いてある牛乳をゴクッと飲んで 空のコップをガンッ!! と勢い良く置いて白猫に駆け寄った 僕もお腹を抑え パックの隣に行き 白猫の目を覗き込みながら パックの後頭部を殴った パックの回し蹴りで吹き飛びそうになったがパックの耳を両手で掴み堪えた 「ちょっ!ちょっと!!なにやってんのよあんたら!!」 いつのまにか 頭の少し上に白猫から照射されたディスプレイが浮いている 僕はパックの耳を放し パックは振り上げた拳を下ろした
/395ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10817人が本棚に入れています
本棚に追加