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「まったく!……頭きちゃうわよねぇ…勝手にコロコロ変えられちゃさぁ……こっちだってアイテム補給とか合わせなきゃなんないのに‥‥‥大体堕天してないのよ!貴重な情報源じゃない!」
ブツブツ呟いてる
怒りっぽいのかな……
でも
怒った顔も綺麗だ
「OK……任務変更なら大歓迎だ、奴にはデカい借りがあるからな」
シュッと音が走る
ディスプレイの青い光を反射した爪が光ってる
「すぐ出ちゃう?装備の半径20メートルに近づいたら連絡しよっか?」
「いや、通信タイプは置いていく……場所が場所だからな、それに20メートルに到達する前に奴が気付くさ、腹も減ってるだろうし……普段より鼻が効いてるだろ」
パックは軽く笑った
「フフフ……そーね、んじゃ八房によろしくね……頑張ってらっしゃい」
「あぁ」
言いながら
白猫の頭を突いた
光の余韻を残し
部屋が暗くなった
サッとカーテンを開ける
キツい光が目を刺す
顔をしかめながら
煙草に火をつけた
「なんで変更になったのわかったの?」
パックは
憶測だが……
と最初に付けた
「騙された能天使と裏に潜む大物の接触はごく個人的なものだろう……しかしこの事件もそろそろ噂が広まってもおかしくない時間が経っている」
新鮮な冷たい空気が頬をかすめ
前髪を揺らす
「事の重要さに気付いたその能天使の所属してる軍かなんかだろうけどな……責任の所在を求めた結果、個人に帰結……まぁ尻尾切りだな、実際は個人の犯行だったとしても突かれるのは上だからな……デカい組織は内定調査も時間がかかり過ぎる」
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