10817人が本棚に入れています
本棚に追加
パックは煙草をくわえ
「てめぇのケツはてめぇで拭けってことさ」
くわえた煙草を上下に振りながら喋り
火をつけた
「いくか……まずは装備を拾う、その後ターゲットに向かい消去、そして帰還する……いくぞ緑」
あんまりサラッとすぎて
「おう」
とか言ってしまうところだった
「は?なんで僕まで?戦うんだろ?」
冗談じゃない
そこまで付き合ってられるか
勝手に天使だろうが犬だろうが誰とでも戦ってくれ
「一心同体だ……当然だ」
「フザけろよ、猫助」
僕は煙草を消し立ち上がった
「いかないのか?……天使を目撃できるチャンスだぞ?」
ただ目撃するだけならいいが
戦いに巻き込まれかねない
人間とさえも喧嘩したことないのに……
天使なんかと戦えるか
「 こ と わ る 」
こんなにはっきり意思表示したのは人生初かもしれない
「そうか、残念だ…空山緑……ここでお別れだ、君のことは忘れんよ……先に天国で待っててくれ」
パックはドアを空け
不吉な事を言い外へ出ようとした
「えっ?なんで俺が死ぬんだよ」
「共有現象忘れたか?私は天使を殺したあと真直ぐ帰る……まぁ100%ではないが、違う世界へ行くわけだ……共有の繋がりも切れるだろう……結果…体力を劇的に失う緑はこの部屋で力尽きるわけだ……助けてやりたいが……任務最優先……プロなら当然の選択だ……悪いな」
最初のコメントを投稿しよう!