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「北町筆頭与力矢島大各と…同心笹川官次郎…笹川が俺等が追っていたガキの居場所を探し出した…俺達は押し込みをしても捕まらねぇ仕組みに…奪った金の八割を矢島に渡す事で…」
夜兵次は気を失う。
「これでカラクリは解けたな…筆頭与力が絡んでるとなると何をやっても捕まりはしねぇ。」
源太は煙管の煙を吐く。
「あの時…笹川なんかに任せず…俺が話聞いてりゃ…こんな事には…」
豆辺衛は下を向く。
「てめぇ!!」
翔は豆辺衛に食ってかかる
「てめぇ等がそんなんだから!てめぇ等がっ!!何故ひっそり幸せに暮らしてる親子が死ななきゃならねぇ!!てめぇ等みたいなのがいるから!!」
翔は豆辺衛を殴る。
口から血を流す豆辺衛。よろめきながら立ち上がる。
「すまねぇ…俺を殴って気が済むなら幾らでも殴ってくれ。」
「おやめなさい…殴ったとこで死んだ方は帰ってきません。次のおたえさん親子を出さないためにも、ひとでなしを仕置にかけなればなりません!!違いますか?」
お七一喝する。
その場はシーン静まり返った。
「ますます文七のとっつあんに似てきたな」
ニヤリと笑う源太。
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