闇に潜むは悪鬼なり

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「へへへっ…」 柱にいる人影に提灯の明かりを当てる三郎。 人影に光はあたり、はっきりと正体がわかる。 影の正体は坊主頭の男、源太であった。 ~イメージ:問答無用~ ニカァと笑う源太。 「だっ誰だテメェは!!」 驚く三郎。 ボキッ! ボキッ! 拳をぐっと握る源太の指間接が音を立てる。 「やぁ~!!」 三郎は短刀の刃を源太へ向ける。 源太すかさず三郎の腕を掴む。 グキッ!! 源太の人並み外れた握力は三郎の腕骨を砕いた。 「がぁっ!!」 悲鳴を上げる三郎。 源太、三郎の首を掴みに腕に力を入れる。 源太の腕は血管がはち切れんばかりに浮き出ている。 グキッ!! バキ!! 三郎の首の骨が折れる音が響く。 舌をベロンと出し白目を向く三郎。 ドサッ!! 三郎の屍は床に倒れる。
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