闇に潜むは悪鬼なり

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「ハァハァ!一体なんなんだ…」 息を切らす矢島。 ドテ! 矢島は何かにつまずき転ぶ。 「ひっ!!」 矢島が足に引っかかった物は三郎の屍であった。 「矢島様!大丈夫ですか?」 豆辺衛が現れる。 「坂田か!手を貸せ腰が抜けた!」 豆辺衛、矢島を起こす。 「さ、笹川も死んだ!坂田なんとかしてくれ!儂は奉行になる身ここで死にたくはない!そうだ!儂が奉行になったら貴様を与力にしてやるぞ。だから助けろ!」 矢島は恐怖のあまり錯乱していた。 「………いえお断り致します。」
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