第三話

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「先輩~お先に失礼します~」 新顔の後輩達が美月達に向かって言っている。 「後輩増えたね~ ね~沙智子!」 「でも新入生は五人しか入ってきてないよ!あと三人は欲しいね!」 と沙智子は体育館の鍵を閉めながら話す 二人は校舎から校門まで続く満開の桜並木道を進んでいく 辺りは薄暗く、満開の桜をより一層、神秘的に映す 「綺麗~!この道を好きな人と歩けたら、サイコーだよね!」 沙智子は上を見上げ甘いため息を漏らし桜に見とれていた 「あれ!? この間、紹介されて気に入ってた人は!?」 「思ってたのと違った~」と沙智子は少しふて腐れながら言う 美月も桜をみながら 「でも本当に一緒に歩けたらステキだね~」 と返す 今年は例年に比べ雨が降らず、桜は満開を保っている―――
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