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もっと声出してー!
い!ダッシュー!
体育館はボールの衝く音とともに活気だっている
「はい!休憩ー!声かけるまで休憩ーー」
部長の声が響く
20人近くいる部員達は動いてる体を止めそれぞれに散らばる
「ふぅー疲れたー」
美月が汗を拭きながらつぶやく
そこに男子バスケ部の
鈴木純平が美月に話し掛ける
「美月、久々にみんなでお好み焼き食べに行かないか?」
「久々ね…
二日前に食べたのは何だったのかな!?」
「あれ?そうだったけ?」
純平は少しハニカンでおどけてみせた
「クス
んじゃ終わったら校門のとこで」
少し手を振り笑って美月は返した
その様子を見た沙智子が
「相変わらず仲良いいこと!
みんなでなんて言わないで二人で行ってくればいいのに!
だいたい明らかに好き合ってるのになんで付き合わないの?」
美月は少し赤くなりながら「そんなんじゃないよ!
それに…」
美月の話しを遮り
後輩達がまざってきた
「えぇ~!!
美月先輩と純平先輩って付き合ってないんですか!?」
「いつも一緒に帰ったりしてるじゃないですか!?」
「純平先輩のどこが不満なんですか!?」
「あんなに優しくてかっこいいの~!?」
質問攻めに困る美月
「えっと…」
助け舟のように部長から
「休憩終了~終了~
次、3対3~!」
それぞれに散らばる後輩達
ホッとする美月
「わかった!?
純平くんがすごいモテるってこと!
早くしないと持ってかれるからね!」
と美月の肩を叩いて走ってく沙智子。
美月は男子バスケの方に視線を移し同じの部の虍太郎とたわむれる純平をそっと見てみんなのもとに走っていく―――
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