第二話

2/3
前へ
/44ページ
次へ
「今日からこのクラスを受け持つことになった、 担任の沢田だ! お前らも入学したばかりかと思ったら早いもんでもう最後の年だ! よくも悪くもあと一年! 自分の価値をしっかりと確立できる人に成長してもらいたい!」 30代、後半ぐらいだろうと思われる担任の沢田の手短な話しが終わりこれからの授業や行事について話している。 それを楽しそうに聞く純平―― 何かメモ録っている美智子―― 上の空の虍太郎―― 隣の席の奴と喋っている田中―― 窓の外を見ている美月―― キンコーン カンコーン 「やっと終わったなー まさかみんな同じクラスだとはな。」 背伸びをしながら純平が虍太郎に言う。 「また俺と同じクラスになれて嬉しいだろ?」 虍太郎がニコニコしながら返す。 「……あぁ…」
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加