赤地の鍵

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ドサッ タイチは地面叩きつけられた。 「いてってってってっ。なんだここ。うわっ、なんだこれは。」 というと、タイチの周りは剣士のような格好をした奴らが倒れ死んでいた。 周りは薄暗く地面はその死体たちの血で赤く染まっていた。 背後から、ウォー と叫び声が聞こえ、タイチが振り向くと、今にもタイチを殺すように剣を振り上げた大柄の男がいた。 タイチは例の力を使い攻撃をかわすとその辺に落ちていた剣をを持ち大柄の男を斬りつけた。 大柄の男はその場に倒れこみ息もしなくなった。 「殺ってしまった…」 タイチは手の震えが止まらなくなった。 しかしタイチを目掛けやって来る男達は止まらなかった。とにかくタイチは、震える手をおさえ、その場から走り逃げ去った。 男達の姿が見えなくなったころに、目の前にタイチと同じぐらいの子が立っていた。 タイチは思わず 「おい、お前黒田だろ。」 と呼び掛けた。 その少年は振り向くと、たしかに黒田 光であった。 タイチは 「やっと会えた。これでお前と話ができる。」 と言いながら黒田に近づいていったが、黒田の手に持っていた鍵が輝きだし、タイチの前から姿を消した。
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