5人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
話を聞いているとまた謎の声が聞こえてきた。
「タイチ今度の鍵はその怪物の中にある。怪物を倒せ…」
とだんだん消え去る声にタイチは
「なんだよ。そんなの無理だろう。どうしょう…」
とまた一人ごとを言っていると、カンナが
「何言ってるの。」
と聞いてきた。
行きなりの声に思わず
「えっ。えぇーとじゃあそんな怪物俺が倒してあげるよ」
と言ってしまった。
何だかんだ言って結局倒さないと次に進めないんだ。と気持ちを決めた。
カンナは
「お兄ちゃんじゃあ無理だよ。お父さんもお母さんやられちゃったんだよ」
といった。
それを聞いてもタイチの気持ちは変わらなかった。
「いや、俺は行く。何処にいるのか教えてくれないか。カンナ」
と聞く、
カンナは
「でも怪物を操っている魔導師がいるらしいんだよ」
と言った。
タイチは
「魔導師…。どんな魔導師なんだ。」
カンナは
「魔導師は噂だとお兄ちゃんと同じぐらいの子らしいんだって。でも物凄く強いんだって。」
といった。
タイチは、(俺と同じぐらいの歳の魔導師…)と考え少しだけ、黒田の事が浮かんできた。
最初のコメントを投稿しよう!