破壊の鍵

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話を聞いているとまた謎の声が聞こえてきた。 「タイチ今度の鍵はその怪物の中にある。怪物を倒せ…」 とだんだん消え去る声にタイチは 「なんだよ。そんなの無理だろう。どうしょう…」 とまた一人ごとを言っていると、カンナが 「何言ってるの。」 と聞いてきた。 行きなりの声に思わず 「えっ。えぇーとじゃあそんな怪物俺が倒してあげるよ」 と言ってしまった。 何だかんだ言って結局倒さないと次に進めないんだ。と気持ちを決めた。 カンナは 「お兄ちゃんじゃあ無理だよ。お父さんもお母さんやられちゃったんだよ」 といった。 それを聞いてもタイチの気持ちは変わらなかった。 「いや、俺は行く。何処にいるのか教えてくれないか。カンナ」 と聞く、 カンナは 「でも怪物を操っている魔導師がいるらしいんだよ」 と言った。 タイチは 「魔導師…。どんな魔導師なんだ。」 カンナは 「魔導師は噂だとお兄ちゃんと同じぐらいの子らしいんだって。でも物凄く強いんだって。」 といった。 タイチは、(俺と同じぐらいの歳の魔導師…)と考え少しだけ、黒田の事が浮かんできた。
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