破壊の鍵

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タイチは 「黒田、お前の好きにはさせない」 と言って、ドラゴンに飛び掛かる。 黒田はドラゴンを操り続け、 「豪火球」 と唱える。ドラゴンの豪火球をタイチは切り裂き、ドラゴンの喉に真光剣を突き刺した。 ――ゴォーゴォー…― と吠えたあと、息がとまり消えていった。 そして新しい鍵が落ちていた。 それをタイチは拾い上げた。 黒田は 「クソッ、今回だけはお前の勝ちだ。またどこかの部屋で会おう」 と言うと、また黒田は鍵で光出し、消えていった。 タイチは 「待てー、黒田…。また行ってしまったか。」 といって鍵を持ったまま洞窟の外に出る。 洞窟外には、カンナが待っていた。 カンナはタイチの顔を見ると、泣き始めてながらも、 「お兄ちゃんだよね…。生きて帰ってこれたんだね。」 と言って、タイチに抱きついた。 タイチは 「カンナどうした。お兄ちゃんは、怪物を倒して来たんだよ。だから泣くなよ。」 と言ってカンナを泣き止ませた。 それからタイチは 「カンナ、俺は行かないといけないんだ。もう村を壊す奴はいないんだ。だからもうさよさらだ」 と言ってカンナを離れ<闇の鍵>をひねった。 カンナは 「お兄ちゃん~…」 と言った。
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