5人が本棚に入れています
本棚に追加
出席をとり終わり、少し経つと先生が
「えーと、新しくうちのクラス転校生が来ました。みんな仲良くしてあげてください」
といってからまたドアが開き、少年が入って来た。
タイチにはそれもまた関係のないことだと思っていた。
先生が
「じゃあ自己紹介して」
と言い
少年は
「黒田 光です」
と簡単に名前だけを告げた。
先生は
「じゃあ黒田君は、白井君の隣に座って」
といった。
タイチは驚いた。白井は俺だ。俺の隣しか席が空いてなかったからしょうがないと思った。
そしてどうせまた明日から学校には来ないんだし、とも思っていた。
しかしタイチが思っていたよりも黒田は喋らなかった。隣に座るのに挨拶もせず、他の奴らとも喋ろうともしなかった。
どんな転校生であれ、最初は、みんなに話しかけられるものであるが、クラスの奴らが話しかけても黒田は一言も喋らなかった。
それからタイチは黒田のことが気になり一週間学校に行っていた。それでも黒田は一言も喋らなかった。そして黒田も俺と同様ハブからるようになった。
最初のコメントを投稿しよう!