イケメンコンテスト当日

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慎『お前、希龍になんかしたな?』 玲子は、余計な事を言った大翔を睨んだが、慎の方を向いて固まってしまった。 慎『希龍に何をした?もし、何かしたなら…お前を潰す!』 玲子『わ…私、何もして…してな…』 慎の怒った表情を見て涙が溢れ出す玲子。その涙はぶりっ子を演じる為ではなく、慎に対する恐怖感から来るものだった。 嵐真『慎?』 慎『クソッ!!おい、司会者、俺は棄権だ。』 司会者は唖然としていたにもかかわらず、全校放送する為のカメラに慎の後を追う様に話し、カメラ隊は慎を追った。 慎は生徒の間を駆け抜け、化学実験室に向かった。 慎の頭に嫌な事ばかりが過ぎる。 慎『頼むから無事でいてくれ…』 慎が化学実験室に着くと、扉には鍵が掛かっていた。
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