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居間には陸がいて、新聞を読んでいた。 陸は慎に気付くと『おはよう』と声をかけた。 慎『はよ。』 陸『今日から三年生だな。』 慎『あぁ。』 慎はテーブルに置いてあった朝食を摂り始める。 陸『あれ?亜澄【アズミ】は?』 亜澄とは慎の二つ下の妹だ。 これがまた、見た目は純粋で可憐という言葉が似合う少女だが…性格が潤子そのものなのだ。 陸『亜澄は眞真に送られて道場に行ったよ。』 亜澄はまだ、高校に入学してないから春休み最中。 眞真はあれからずっと専属弁護士をしていて、佐藤アズと結婚していた。 アズの親の組はアズが後を継がないとの事で、幹部の人間に継がせたらしい。
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