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2638年に再び魔王の本体が復活した。
デープドラゴンは、魔王に再度戦いを挑んだ。
しかし、大陸を創った為か、力があまりだせす、魔王によって封印されてしまい剣となった。
その為、デープドラゴンを崇めているクーイ族の大陸は湖と化した。
だが、生き延びた者がいる…
その名は――
「お~い!あおちゃん!大赤蒼偉!」
変な男が僕の方へ走ってくる。
あいつは、嫌な奴だ。
今だに僕の事を『あおちゃん』などと呼ぶんだ。
僕は無視をした。
「あ゙っ!貴様!無視したな!!」
奴は、猛スピードで僕の方に走ってくる。
目は釣り上げ、足の後ろにはすごい砂埃を立てながらやってくる。
彼の名前は――
「この俺様、笑利(ショウリ)様を無視をするとはいい度胸だ!あおちゃん!」
そう、彼の名前は笑利。
前わけをした茶色髪に澄んだ茶色瞳。
体つきはよく黄色肌だが、日焼けして麦色となった肌に、すらっと伸びた鼻は美男を思わせる。
左頬上に▲の印がある。
笑利が仙理族という証だ。
おちゃらけた顔さえしなければまともなのに…
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