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集落を出て、三日。
夜、日が落ちた時間を選んで休まず走り続けた一団に、疲れの表情が色濃く出ている。
二十人いた仲間も、既に半分になっていた。
タワラツと呼ばれた少女、年はちょうどこの日、十四を迎えた。
小柄な体を巧みに使い、馬を器用に駆っている。
肩までで切り揃えた赤い髪、体を包む柔らかな羊毛の服は、多くの血を吸って赤黒く染まっている。
「あの悪魔め……!」
まだ幼い声は、激しい怒りと深い悲しみに震えていた。
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