生まれた日

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聞き覚えのある声に、ぞくりと背筋を震わせたレイは勢い良く顔を上げた。 「あんた、昨夜の…っ!」 掠れた声で呟く。私、殺されてない? 喜よりも疑。 レイは男をただ見つめた。 「おまえは『生』を選んだだろう。」 だから、生かした。 男は抑揚無くそう言った。
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