生まれた日

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少女は夜の散歩が日課だった。 少女が住むのは小さな島の小さな町だ。 町の隣にある森の中を、木々の葉間から降る月光を浴びながら歩くのだ。 のどかと断言できる程の田舎なのでそんなに物騒でもない。妙な事件に巻き込まれる心配など無いのだ。 否…、無かった。 過去形である。
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