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「何で、あんたなんかに私の生死を選ばせられなきゃいけないの?」
レイの瞳は、男を睨みつけたままだ。
『選ばせてやる。』
「私の命よ!
あんたなんかに選ばせられてなんかやらない…っ!!」
子供じみた言葉だ。
レイは思った。
だが実際に、少女はまだ17だ。
子供っぽくて良いじゃないか。
どうせこの男に殺されるなら、最後まで悪あがきしてやる。
「生きてやるんだから、そこどきなさいよ!!」
決意とは裏腹に、生への執念が言葉へと成った。
ずっと我慢していた涙がこぼれていた事に、レイは気付けなかった。
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