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どうやら相手は困惑しているようだ。
そりゃ今までにこにこしてた奴がいきなり真剣に話しだしたんだから無理もないかな。
俺、笑ってる時と真顔の時で印象変わるって言われるもんなぁ…
てか笑ってたらまず年相応には見られねぇし。
まぁ…少し身長が低め(これからまだまだ伸びるんだ)で少しばかり童顔(…女の子に間違えた奴は生まれてきたことを後悔させてやった)だが…
小さい頃からなめられてたまるかと努力し、襲ってきた変質者を退治し続けた俺は、真顔になると威圧感みたいなもんまであるらしい。
あれ…なんかあんまり嬉しくないような…
むしろ涙が出てきそうだよ…
「質問とは…この場所の事ですか?」
その言葉に、ちょと人生についてのあまり思い出したくないことに向いてていた意識が現実に戻された。
「あぁ。あと近くにある町も教えてもらえると助かる」
「わかりました。では…少々座って話をしましょう。知らせが届いてないならば伝えなければならないことがあります」
さっさと帰ろうと思っていたが、彼らの目があまりにも真剣だったからか…少しぐらいならつきあってもいいかと思ったんだ。
それが長い旅の始まりになるなんて、俺はまだ想像もしていなかった。
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