時と世界

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彼が私を受け入れれば 彼の道は 彼の目指す道は 歪み 消える。 私の存在が道が残る事を 彼の未来を作る事を 邪魔をするのだ 私と 彼の時は余りにも違いすぎた。 彼の時は私のはるか前を進み 私の時は ゆっくりと 進む。 いくら私が速歩きでいようと 走ろうともう 追いつかないのだ 私と彼が 近づく事を 2人の時が許さない。 2人の今までの過去が許してはくれないのだ これが今まで2人が作り出した世界……。 残酷で 寂しい 世界なのだ 愛しい人に近付けない世界……。 ならば 私は生きている意味があるのだろうか。 2人が出会い 恋に落ちるのは 余りにも悲しすぎる。 近づけぬなら 出会わない方が 幸せだったはずなのに 神は時に 残酷な事をする。 私は嘆き 神……あなたを恨むだろう。 ただ あなたに1つ願いがある どうか私の 愛しい彼を 幸せな道へと お導き下さい……。 それが私の出来る 彼への償い。 必然で作られたこの世界への希望の言葉。
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