これから始まる物語

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むかし むかし セインガルドという ところに ふるくて おおきな おしろが ありました。 おしろには それはもう かわいくて うつくしい おひめさまと それはもう おおきくて こわい りゅうが おりました。 りゅうは ちいさい おひめさまを とても とても かわいがって おりました。 おひめさまも まるで おかあさんのように りゅうを あいしておりました。 しかし りゅうは じぶんと おひめさまが ちがう しゅぞく だということも いずれ はなればなれに なってしまうことも わかっておりました。 それでも りゅうは おひめさまを いっしょうけんめい あいしつづけました。 おひめさまは それに こたえるように すくすくと そだっていき 14さいになるころには たくさんの おとこのひとから ぷろぽーずを うけるようになりました。
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