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しかし おひめさまは くびを たてに ふりませんでした。いつのまにか りゅうを おかあさんと よぶようになった おひめさまは ぷろぽーずを うけることによって おかあさんと はなればなれになるのが とても さびしかったのです。
きせつが にかい うつりかわるころ ひとつの うわさが たちました。
『おひめさまを たすけだしたものには たくさんの きんかと おひめさまと けっこん できる』 と。
その うわさは ほんとうではない。
うそ であると おかあさんの りゅうは ほえました。しかし おかねと おひめさまの うつくしさに めがくらんだ おとこたちは つぎつぎと おしろに はいってきました。
りゅうは ひっしに うわさを ひていし おひめさまもまた りゅうと はなればなれになるのは ぜったいにないと いいました。しかし おとこたちは りゅうが おひめさまを 『だましている』のだ と いって ききませんでした。おひめさまは いっこうに かえるきがない おとこたちに いいました。
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