63人が本棚に入れています
本棚に追加
大きな螺旋階段を上り真っすぐの廊下の壁にいくつも扉があった。星野の部屋は廊下の1番奥の扉だ。
ガチャ…
「急で少し散らかってるケド…」
部屋に入ると一面真っ白だった。つか広い…。多分10畳くらぃ。
ベッドもテーブルもカーテンもカーペットもソファーも全て白。散らかってるトカ言ってるけどテーブルに3冊本が積まれてるだけ。
「すげぇ~…病院みたいな部屋だな(笑)」
「あはは、慣れると結構居心地いーです…よ」
星野はテーブルにあった本を棚に戻しながら笑う。
とりあえずソファーに座ってみる。
部屋の割に小さめのソファーだった。
「つかなんでちょいちょい敬語なの(笑)」
「なんか…慣れなくて」
「あはは、普通に話してよ」
「ぅん」
ギシッ
星野もソファーに座る。
(ぅおぃっ!ちけぇっっ!!つかめちゃいーにおい~///)
ふわっと一瞬甘い匂いがした。変に緊張して何喋っていーかわからなぃ…。とりあえずコーラで一息。
「ふぅ~…」
「…。」
「ぁっ…あのさ、その制服確かM高だよな」
「うん…長谷山君は…J高?」
「長谷山君って(笑)空でいーよ」
「あ…うん。」
いまいち会話が弾まない…何緊張してんだ俺っ!
「…空はさ、本が好きなの?」
「最近ハマった(笑)」
「いーよね。」また会話終了(笑)
俺は常に気になってた顔の傷について聞いてみるコトにした。
「あのさ…俺前から気になってたんだケド…その傷…また増えてない?」
「ぁーこれ?僕ドジだからよくぶつかったり転んだりするんだよ(笑)」
「なんじゃそりゃ(笑)気をつけろよ」
笑いながら話す星野に安心した。俺の考え過ぎだったかな。
最初のコメントを投稿しよう!