プロローグ

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 夜は出歩くものじゃ無いと聞いてきた。  なぜ…どうして?光と闇…太陽の光の中で生きている生物、それ等は日の暖かさと光がなければ弱り生滅してしまう。  然し逆に太陽の光を拒絶し暗闇の中で生息する生き物の存在も事実である。  ダークオーガニズムそれ等は、ひっそりと生息していた、人間が闇まで支配しようとしなければ、その闇の生物も人間界に現れる事も無かっただろうに。  西暦2015年北九州市はリゾート計画の一環として小倉南区に在る平尾台カルスト台地を大掛かりに開発する事に着手する。  鍾乳洞は元よりホテルやテーマパーク、それに八幡東区に在るスペースワールドとのリンクと言う一大プロジェクトである。  東圭介は、このプロジェクトの開発本部長である。  その年の9月9日平尾台開発現場より新しい鍾乳洞が発見されたとの報告が入り、指示の確認を依頼される。  圭介は、市長の出川俊輔にその件の報告をする出川は  「そうか…それは貴重な発見だろうから調査隊を編成して調査をさせてくれ…新しい名所に成りそうなら残して…見直しも考えないといけない、それも君に任せるから」と言って電話を切る。
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