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光に近付くほどに空気の流れを感じ二人は出口の在ることを間違いなく感じた。
その付近は少し狭くなっており群生している蔓草で覆われた感じである、これでは今日迄発見されなかったのも不思議ではない。
品川はその蔓草を手で掻き分けた、「うわ~!」
「どうした!」
「せ、先生ココは断崖絶壁です」品川が叫ぶ。
白石は品川と交代しその蔓草で覆われた出口を見る、絶壁の高さは約30mコレではココから人間が出入りするのは無理である。
二人は撮影を終えると来た道を引き返す。
午後4時半になろうとしていた。
②班の中村美浦と加賀武雄も50m程進んだ所でコロニー見たいな場所にでる。
無数の窪み横穴、湧き水も在り小さな川になっている流れは壁に突き当たり小さな隙間があるのだろう、その壁に吸い込まれていく。
奥に無数の小さな円形の横穴が在りその空間だけ上に穴が延びている感じである電灯を照らすがよく解らない。
「この小さな穴はひょっとすると…この縦に伸びた空間を登るための杭の跡かもしれない」加賀が切り出すと美浦も
「その可能性が高いわね」と答える。
二人は一通り撮影が終わると中継点に引き上げる午後3時20分であった。
③班の矢吹と木村は何処までもひたすら洞窟を進む。
木村は体が大きく背もかなり高いがその木村が悠々歩けるくらい広さは有った酸素の濃度がボンベを使う必要がないくらいなのが不思議であったが、気にせず進む。
もうどのくらい進んだのだろう、時計を見ると午後6時近くに為っていた。
二人は中継点にに連絡を取り、行けるところまで行く報告をする。
仮に引き上げても又この地点に来るまでに時間が掛かってしまう。
その事を考えると他の班の報告のように何等かの結果を残さないとプライドが許さない。
更に三時間程進んだ地点で微かに水の流れる音が聴こえてくる。
「やっと変化が出てきたね」
「そうですね何処に出るのか想像出来ませんが出口に近付きつつ有るのでしょう」
「ココから先は安全を考えて明日にしないか今日は、交代で寝て、明日出口に向かおう」
「分かりました…じゃ矢吹先生から先に寝てください」
「分かった三時間たったら起こしてくれ」そう言って矢吹は横になる。
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